君の街まで。




後記。

今回の展示は企画展への参加という
とてもラフな展示会だった為、在廊する事もなく
全て企画に沿ってお任せ、着の身着のまま会期中も過ごして
いたわけですが、6151としての初めての写真の展示。
緊張やら期待やらで開始までの時間はもうどきどきとしっぱなしで。
楽しみと不安の入り混じる中で過ごした数日間でした。

展示作品はfilmを使った写真で、
今までの6151の雰囲気とはまた異なる世界。
新しいドアを開きそこから一歩踏み出した先に
一体どんな景色が待ち受けているのかと
想像しながら、今回の展示会に至ったわけです。

これまで写真を展示する場所を
インターネットに限定していたのにはほんの少し訳があって。
まず自分の撮った写真を作品と呼ぶことに抵抗があった、とか
沢山のひとに見てもらいたいならこんなに理に適った場所は他にない、とか。
実際に個展を開くよりも沢山のひとに見てもらえるのがインターネットの強み
それが出来ていれば満足。

だった、んですよね。

でもそれだけではなくて。
沢山の方に見てもらえるこの場所は
わたしにとってはとても大切な場所になりました。
触れ合えば励まされることや力になることばかりで
今日まで6151が歩いてこれたのはそんな支えが在ってこそだ
と思っていたりするんです。
みつけてもらえたから。

ここまで育ててもらった、という思いがとても強くて。
自分にとっては写真が好きでただ撮っているだけのそれが
感謝に変わっていったんだなぁ。なーんて考えるようになったりして。
ただ好きで撮っているだけなのは変わらないけど。
でもそれを見てくれるひとが居る。
もうそれだけで素晴らしいことじゃないか。と。
感謝が募る度、これまで6151を励まし温かさを分けてくださった方々の
優しさに思い馳せています。
なんだかそんなことの全てがミラクル。
ひとりで成し得たものなんてひとつも無いなぁ。
心の底から、自分はラッキーだったと思わずにはいられない。
そんな奇跡のような日々が続いている。

相変わらず大袈裟に見えるけど、本当にそう思ってるからね。

展示会の話しに戻るけれど、お知らせが遅くなってしまったにも関わらず
行くよ~見たよ~の声を掛けてくださった方がいらして。
こんなに嬉しいものなのか...と自分の気持ちを疑いたくなるほど
感激が止まらずに今があります。

わたし自体、中々そういった場所に足を運ぶことができずに
残念な気持ちになることが多いのですが
こんな風に自分の為に時間を費やしてくださる方がいること、
それにとても深く感謝しています。

拙いものですが、なんてもう二度と言ったらいけないんだきっと。
魅せたいから、見てもらいたいから。
その為に人生の時間を使ってくれるひとがいるのなら。
幾つかの光景を抱えて。
君の街まで逢いに行くよ、 そこで待っていて。

2014.11.21